お知らせ
家庭用電気給湯器・蓄電池を対象とした上げDR実証試験を開始
2024年04月26日
中部電力パワーグリッド株式会社
中部電力パワーグリッド株式会社は、家庭用電気給湯器(以下、「エコキュート」という。)および家庭用蓄電池を対象にした、需要創出に向けたデマンド・レスポンス(以下、「上げDR」という。)(注1)実証を家電メーカーなどと共同で実施いたします。
背景・課題
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、太陽光をはじめとした再生可能エネルギー(以下、「再エネ」という。)の導入が進んでおります。一方で、その急速な導入拡大に伴い、電力需要が比較的少ない季節の昼間時間帯では、発電量が電力需要を上回り、再エネの出力制御の実施や設備対策工事の増加など、再エネ導入拡大に向けた課題が浮き彫りになってきています。(図1参照)
実証概要
本実証試験では、お客さまが保有しているエコキュートおよび家庭用蓄電池に対して、遠隔制御もしくはSMSにより依頼をすることにより、エコキュートの稼働時間を夜間から日中にシフトし、家庭用蓄電池を日中に充電するよう制御いたします。(図2参照)
実証予定期間
2024年4月28日~2024年6月2日の間(注2)で、計10回程度の上げDRを予定しております。
今後
今後は、本実証で得られる上げDRの活用成果を踏まえ、再エネの導入拡大に的確に対応するとともに、設備対策費用の削減に努めてまいります
(注1)上げDR
上げDRは、アグリゲーターなどの要請に応じて、エネルギーの需要側が電力使用量を増やすデマンド・レスポンス(Demand Response、DR)を指します。天候などさまざまな条件によって出力が変動する再エネ由来の電力を有効に使う手段として近年注目されています。
(注2)実証予定期間
エコキュートの稼働時間のシフトは、2024年5月1日~2024年5月31日の間で計10回程度を予定しております。
図1:再エネ導入拡大に向けた課題と、上げDRによる解決イメージ
図2:制御イメージ
以上