プレスリリース

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中部エリアにおける「再生可能エネルギー出力制御」指示の実施について

2023年04月07日
中部電力パワーグリッド株式会社

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中部エリアにおいては、再生可能エネルギー(以下、再エネ)発電設備の導入が進んでおり、当社は、国や電力広域的運営推進機関において定められた「優先給電ルール(注1)」に基づき対応するため、2020年12月より太陽光・風力発電事業者さまへ出力制御に向けた準備をお願いしてまいりました。

(注1)需要と供給のバランスを一致させるために、需要の変動等に応じて、稼働中の電源等に対する出力制御の条件や順番を定めたもの。

こうした中、明日(4月8日)の需給見通しを検討した結果、昼間時間帯において、工場などが休日であることや冷暖房の稼働が少なくなる気温であることから電力需要が下がる一方、好天のため太陽光発電の出力が伸びることを予想しております。

「優先給電ルール」に基づき、中部エリアに接続している火力発電設備の出力抑制や揚水発電設備の運転、また、地域間連系線を活用した広域的な系統運用等を行ってもなお、供給が需要を上回ることが見込まれるため、本日、自然変動電源(太陽光・風力)の一部の再エネ発電事業者さま(出力10kW未満の太陽光発電を除く)に対し、中部エリアとしては初めてとなる、出力制御の指示を行いました。指示内容については以下の通りです。

(出力制御指示内容)

出力制御内容

再エネ出力制御時間

4月8日(土)
8時00分~16時00分

最大余剰電力発生時刻

12時30分~13時00分

再エネ出力制御量

3万kW(注2)~41万kW

予想需給状況
(注5)

エリア需要(注3)①

1,171万kW

揚水運転   ②

289万

域外送電   ③

0万kW

小計

1,460万kW

供給力(注4)  ④

1,502万kW

(再掲)再エネ出力

912万kW

再エネ出力制御必要量  ⑤
(⑤=④-①-②-③)

41万kW(注6)

(注2)オフライン制御で確保する制御量(オフライン制御量を超えるものは、需給状 況を踏まえ、オンライン制御で対応)

(注3)最大余剰電力発生時刻における中部エリア(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県(富士川以西)、長野県)の需要

(注4)優先給電ルールに基づき火力発電等を最大限抑制

(注5)最大誤差相当を考慮した余剰需給状況

(注6)四捨五入の関係で、合計が一致しないことがある

なお、出力制御の見通しや指示内容等については、当社ホームページ「でんき予報」の「再生可能エネルギー出力制御の見通し」にて、掲載しております。(2022年3月31日お知らせ済み)

再エネの出力制御は、電力の安定供給を維持するために不可欠であるとともに、再エネ受け入れ拡大のための重要な取り組みです。

当社といたしましては、今後とも、電力の安定供給に万全を期しながら、再エネの最大限の活用と導入拡大に努めてまいります。

参考

2022年03月31日 当社プレスリリース「中部エリアにおける再生可能エネルギーの導入拡大に伴う対応について」

でんき予報

以上

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