調査研究
研究の内容(短期的な影響)
人の体内には、もともと脳の神経活動や心筋の活動による電流が自然に流れていますが、日常生活では存在しないような非常に強い電磁界(電磁波)を浴びると、元々体内に流れている電流以上の電流が流れます。そして、体内を流れる電流が大きくなると、神経や筋肉などに影響を与えることがあります。
もともと体内に流れている電流よりも大きな電流が流れたときに、人の体がどのような反応を示すかはこれまでの研究で十分確認されています。目を閉じていても光が見えるように感じる現象(磁気閃光現象)、頭部の中枢神経系(脳、脊髄)や胴体および四肢の末梢神経(運動神経や自律神経など)への刺激が現れることが、これまでの研究により明らかになっています(例えば、Reilly 2002年、Attwell 2003年、SaundersとJefferys 2007年)。