プレスリリース
日本の電力インフラを支える人財育成に向け、アイティップス株式会社と共同で、インドにおける「電気工事士育成プログラム」のトライアルを開始
2026年01月13日
中部電力パワーグリッド株式会社
当社は、アイティップス株式会社(愛知県名古屋市、代表取締役:クマール ラトネッシュ、以下「アイティップス社」)と共同で、インドにおける電気工事士(注1)の育成プログラム「oyakata scrum 電気工事士コース(以下「本コース」)」のトライアルを開始しましたので、お知らせします。
日本国内では、人口減少や高齢化の急激な進展などにより、将来的に深刻な労働力不足が発生することが予想されており、電気工事業においても、今後のインフラ老朽化や再生可能エネルギーの更なる拡大などに対して、人材確保が急務となっています。
一方、インド国内では、雇用機会の不足により、若者の失業率が年々上昇していることが深刻な問題となっています。
このたび、アイティップス社が運営する「特定技能人材育成プラットフォームoyakata(注2)」に、電気工事士の育成プログラムを追加し、日本の電気工事業における人手不足解消とインドの若者への雇用機会創出を両立する取り組みを開始します。
当社は、日本国内の送配電事業で培ってきた電力設備に関する技術・ノウハウを基盤として、本コースにおける専門カリキュラムの開発および現地での教育支援をおこない、「日本の電力現場で即戦力として活躍できる人財」の育成を目指します。
本コースを通して、生徒は、日本の職場で働くために必要なコミュニケーション能力や安全意識、行動様式を学ぶとともに、「日本の電力現場で通用する実践力」を身につけたうえで、日本国内の企業に入社し、電気工事士として活躍(注3)します。
当社は、この取り組みを通して、日本国内における労働人口不足やインド国内における若者の就職難といった社会課題の解決を目指すとともに、引き続き国内外のお客さまおよび社会に対して新たな価値を提供し、社会の発展に貢献してまいります。
(注1)建物内に電気を送る幹線の敷設、分電盤の据え付け、配線、コンセントや照明器具の取り付けなど、電気設備の工事や取扱いの際に必要となる国家資格。
(注2)インドでの「特定技能人材」の育成から、日本での生活支援までを一気通貫で支援する特定技能人材育成プラットフォーム。
(注3)企業に入社後、生徒は電気工事士の資格試験を受験し、資格取得をおこなう予定。本コースでは、一般用電気工作物(600V以下)に該当する一般住宅や小規模施設の電気工事をおこなうことが可能な「第二種電気工事士」の資格取得を目指す。
トライアル期間
2026年1月13日~2026年9月30日
(注)期間中に日本の電気工事士として活躍できる人財の育成モデルを検証し、その成果を踏まえ、2026年11月以降に本格実施を目指します。
本コースの概要
〇前半:基礎・応用訓練(6ヶ月間)
入学後6ヶ月間は、アイティップス社がインドで運営する日本式ものづくり学校「oyakata Skill Training Centre」において、教育をおこないます。
- 基礎訓練(3ヶ月間)
安全衛生教育と日本語の基礎学習を通じて、日本の職場で働くうえで欠かせない安全意識とコミュニケーション能力を身につけます。 - 応用訓練(3ヶ月間)
報連相や規律順守、5Sといった日本式の現場マナーに加え、現場で使われる日本語を学び、実際の職場を想定した行動様式を身につけます。

〇後半:電気工事士専門訓練(6ヶ月間)
中部電力パワーグリッドが日本国内の送配電事業で培ってきた電力設備に関する技術・ノウハウを基盤として、アイティップス社がインドの現場や法令、地域特性に合わせてローカライズをおこなうことで、「日本の電力現場でそのまま通用する実践力」の獲得を目指した専門カリキュラムを開発します。
- 電気工事に関する基礎学習(3ヶ月間)
第二種電気工事士に関する基礎知識、配線作業などの基礎技能、学科試験対策を中心とした学習をおこないます。 - 電気工事に関する実践訓練(3ヶ月間)
現場を想定した配線・施工シミュレーション、実技試験対策、電力設備の安全な取扱いに関する演習など、より実践的な訓練をおこないます。

以上