プレスリリース
2050年カーボンニュートラルの実現に向けたSF6ガスを使用しない機器の採用について 275kV以上の単体遮断器へ国内初採用
2024年12月09日
中部電力パワーグリッド株式会社
当社は、ガス絶縁開閉装置および単体遮断器におけるSF6(六フッ化硫黄)ガス(注)を使用しない機器(以下、「SF6ガスレス機器」)の採用方針を定め、本日、77kV以下のガス絶縁開閉装置および275kV以上の単体遮断器にSF6ガスレス機器を採用することを決定しましたので、お知らせします。
275kV以上の単体遮断器にSF6ガスレス機器を採用するのは国内初となります。
背景・概要
SF6ガスは、絶縁・遮断性能に優れる一方、SF6ガスの地球温暖化係数(GWP)が極めて高く、1997年の気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で排出削減対象ガスに指定され、以降、排出量および使用量の抑制が求められてきました。
当社は、2022年に策定した事業計画において、2025年度以降の77kV単体遮断器の更新時に、すべてSF6ガスレス機器を採用する方針を定め、これまで取り組んでまいりましたが、今回、新たに77kV以下のガス絶縁開閉装置および275kV以上の単体遮断器にもSF6ガスレス機器を採用することといたしました。
期待される効果
当社が保有する275kV以上のガス絶縁開閉装置および単体遮断器に使用されているSF6ガス量は、全体の65%以上を占めているため、SF6ガスレス機器を採用することで、大幅な温室効果ガス排出量の削減が期待できます。
今後
当社は、今回定めた採用方針に基づき、着実にSF6ガスレス機器を採用していくことで、2050年カーボンニュートラル実現に向けた温室効果ガス排出量の削減に努めてまいります。
(注)不燃性・不活性・無色・無臭などの特徴を持つ科学的に安定した気体で、大気中に放出されると分解までに長期間を要する温室効果ガスの一種。
別紙
以上