プレスリリース

プレスリリース

当社変電設備において状態監視保全システムの本格運用を開始 ~スマート保安推進への先駆的な取り組み~

2023年04月03日
中部電力パワーグリッド株式会社

記事をシェアする

当社は、変電設備の故障を未然に防止することによる供給信頼度の向上と保全業務の効率化を実現するため、IoT技術を活用した機器点検省力化に向けた研究を開始し、2021年以降、試行運用を進めてまいりました。そして、本日より「状態監視保全システム」の本格運用を開始しましたのでお知らせいたします。

「状態監視保全システム」は、汎用センサーやデータを収集するデータ集約装置、汎用通信装置を用い、変電所にある開閉器(遮断器および断路器)に対してオンラインで動作状況を把握します。そして、集約した膨大なデータを用い、設備故障の兆候の有無を判定するシステムです。

本システムは、設備を停止させることなくセンサーを設置することが可能なため、当社が保有する系統用変電所の約2万7千台全ての開閉器に対する監視の導入を、設置開始から約4年という短期間で実現しました。

変電所における従来の点検業務では、3年から6年ごとに定期的に設備を停止して点検を実施してまいりましたが、突発的に発生する故障を防ぐことは困難でした。

試行運用の開始以降、すでに約40件の設備故障の兆候を把握し、手入れや部品交換を行うことで故障の未然防止に繋げております。また、本システムの導入により定期点検サイクルの延伸または点検の省略による保全業務の削減も進めております。

今後は、系統用変電所の開閉器に加えて変圧器や諸設備の監視、さらに配電用変電所にも本システムの導入を予定しております。

当社は、変電設備のデジタル化・スマート保安(注)を推進することで、電力の供給信頼度の向上と保守コスト低減に努めてまいります。

(注)IoT(Internet of Thing:モノのインターネット)等の先進技術を活用し、環境変化に対応した産業保安の維持向上や生産性向上等に関する取り組みのこと。

別紙

以上

ページトップへ