プレスリリース
最終保障供給約款の変更届出について
2022年08月10日
中部電力パワーグリッド株式会社
当社は、本日、「最終保障供給約款」の変更届出を経済産業大臣に行いましたので、お知らせいたします。当該変更により、最終保障供給料金に卸電力市場価格を反映いたしますが、卸電力市場価格が高騰している現下の状況に鑑みますと、料金水準の上昇が見込まれますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
最終保障供給は、いずれの小売電気事業者からも電気の供給を受けることが出来ないお客さま(注1)を保護する観点から、小売電気事業者との契約が開始されるまでの間の電力供給を一般送配電事業者が担保するものです。その料金水準は、お客さまの過度な負担とならないものとしつつ、電力小売市場における適正な価格形成や自由競争を阻害することが無いよう、みなし小売電気事業者(注1)が設定している標準的な自由料金の2割増しに相当する料金としております。
しかしながら、昨今の燃料価格の高騰にともない、卸電力市場価格の高騰が続いた結果、小売電気事業者の提供する一部の自由料金メニューの水準よりも、最終保障供給料金が割安となっている事象が発生し、適正な価格形成や自由競争が阻害されるおそれがあることが指摘されております。
このため、経済産業省の審議会(注2)は、最終保障供給を利用されるお客さまの負担が過度にならないよう考慮しつつ、最終保障供給料金の適正化を図る必要があるため最終保障供給料金に卸電力市場価格を反映するように見直すことが必要であると整理しました。
今回、当社は当該整理に従い詳細な取扱いを検討し、見直し内容および時期を以下のとおり決定し、最終保障供給約款の変更届出を行いました。
(注1) 最終保障供給は、高圧および特別高圧のお客さまを対象としております。
低圧のお客さまは、みなし小売電気事業者(旧一般電気事業者の小売部門を引き継ぐ事業会社。当社管内では「中部電力ミライズ株式会社」)が供給の義務を負っています。
(注2)
令和4年7月20日開催「第52回電力・ガス基本政策小委員会」
1 変更の内容
中部エリアの卸電力市場価格(ご使用月の前々月21日~前月20日の平均値)に基づき「市場価格調整単価」を算出し、それを基に算定した「市場価格調整額」を電力量料金に加減算する見直しを行います。なお、基本料金は変更いたしません。
卸電力市場価格の反映方法および市場価格調整単価の算出方法は、別紙のとおりです。
2 市場価格調整単価の公表
市場価格調整単価につきましては、毎月下旬に当社ホームページで公表いたします。
公表ページ
3 実施日
2022年9月1日から実施し、9月計量日以降のご使用分から変更後料金を適用いたします。
別紙
以上