プレスリリース
送配電事業者間の連携による一層の効率化に向けた取り組み(設備形成の最適化)の進捗について
2022年03月31日
中部電力パワーグリッド株式会社
北陸電力送配電株式会社
関西電力送配電株式会社
中部電力パワーグリッド株式会社、北陸電力送配電株式会社および関西電力送配電株式会社は、相互連携による一層の効率化に向けた検討を行っております。(2017年6月2日お知らせ済み)
その一環として検討を進めてまいりました、関西エリアと北陸エリアに跨る北陸幹線および中部電力パワーグリッドと北陸電力送配電間の南福光連系所について、設備形成の最適化を進めていくこととしましたので、お知らせいたします。
関西電力送配電が保有する水力幹線は、山間部の貴重な水力資源を活用して発電した電気を関西方面へ供給するための長距離送電線として建設され、1920年代から運用してきました。
今回、水力幹線の中で特に高経年化が進んでいる北陸幹線の大部分を廃止し、残存区間を北陸電力送配電の電力系統に接続して運用することで、大規模な設備更新が不要となり、設備形成にかかるコストの低減を図るものです。
また、南福光連系所のBTB(注1)は、2020年代中頃に制御保護装置(注2)が更新を迎えることにあわせて廃止し、3社の500kV系統を交流ループ(以下、中地域交流ループ)(注3)で運用することで、設備更新コストの低減や運用容量の拡大、供給信頼度の向上を図るものです。
中地域交流ループの実施に向けて、これまで3社で検討した結果を電力広域的運営推進機関に提供しており、マスタープランでも取り扱われております(注4)。今後は広域系統整備計画の中で詳細に検討されることとされており、3社としても必要な準備を進めてまいります。
3社は、今後も引き続き、地域の皆さまのご理解を賜りながら、お客さまに安定した電気を低廉な価格でお届けできるよう努めてまいります。
(注1)交流系統間を直流連系する設備。
(注2)BTBの潮流や開閉装置を制御し、事故時には系統から遮断する装置。
(注3)3社間の電力系統を交流で環状に常時接続すること。これにより、3社間を結ぶ交流送電ル ートが1ルートから2ルートに増加するため、運用容量(電力の輸送可能量)が拡大するとともに、各エリアの供給信頼度向上も図れるもの。
(注4)マスタープランとは広域連系系統の長期方針であり、その中間整理において、中地域交流ループは早期に広域系統整備計画として進めていく増強案とされている。
参考
2017年06月02日 中部電力プレスリリース「送配電部門の連携による一層の効率化に向けた検討について」
添付書類
以上