プレスリリース
当社の「オンライン系統安定度維持システム(基幹系TSCシステム)関係資料」が国立科学博物館の未来技術遺産に認定されました
2021年09月01日
中部電力パワーグリッド株式会社
当社(分社化前の中部電力株式会社)が開発・運用していた「オンライン系統安定度維持システム(基幹系TSCシステム)」の関係資料が、本日、独立行政法人 国立科学博物館の重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)に認定されましたのでお知らせいたします。
当社から重要科学技術史資料に認定されたのは初めてとなります。
「オンライン系統安定度維持システム(基幹系TSCシステム)」は、時々刻々と変化する電気の流れを常に把握し、落雷などに伴い電力系統が不安定になることで大規模停電が発生することを防ぐ、世界初の制御システムです。このシステムは、1995年に運用開始してから2009年にシステム更新するまでの14年間、中部エリアの電力安定供給に寄与してまいりました。
このシステムが導入される以前は、大規模停電を引き起こす可能性のある系統事故発生時の不安定現象に対して、事前の机上検討に基づき制御量を設定しておりましたが、導入以降は、電力系統のリアルタイム情報を用いて自動計算することで、よりきめ細かな制御が可能となりました。
この先駆的な技術は、増強・洗練され、現在稼働するオンライン統合型系統安定化システム(基幹系ISCシステム、長野方面ISCシステム)にも引き継がれています。
当社は、これからも、最新技術の開発・導入に取り組み、中部エリアにおける電力の安定供給に努めてまいります。
以上