停電・災害時の対処法

停電復旧のしくみと停電理由

中部電力パワーグリッドでは、お客さまに安心・安全に電気をご利用いただくため、安定した電気をお届けできるよう日々、設備の点検・改修を実施しております。
しかしながら、災害などにより、停電が発生し、長時間ご不便をおかけしてしまうこともございます。
そのような場合、どのように停電が復旧するのか、そもそも、なぜ家の中のサービスブレーカーや漏電遮断器が切れていないのに停電するのか、皆さまの疑問に、イラストを使ってお答えいたします。

停電復旧のしくみ

停電を復旧させるためには、まず、変電所に近いエリアから順番に電気を流し、停電原因のあるエリアを絞り込んでいきます。

電気を供給中に
変電所Aから電気を供給しているエリアで倒木などによる故障が発生
変電所Aで故障を検知し電気を遮断
変電所Aから原因の倒木箇所の手前まで電気を再送電
原因の倒木箇所より先のエリアは、一時的に変電所Bから送電

次に倒木などによる故障が発生したエリアに当社社員が緊急出動し、最終的には電柱を1本1本巡視して原因を特定します。

原因エリア内を巡視して原因を調査

そして、故障した設備の復旧作業や倒木などの原因の除去をおこない、すべての停電を復旧することができます。

原因を発見次第復旧作業完了後、送電し完全復旧

停電の発生理由

雷の影響

雷が電線などにおちて、電線・変圧器などの電気を送るための設備が損傷すると停電が発生します。

雷が瞬間的に出す電圧は200万ボルト~1億ボルトといわれています
雷が電線に流れると許容電流をオーバーし電線が切れる場合があります

また、雷が電柱などに落ちた場合、電線などを伝って、家にも流れ込み、パソコンなどの電子機器が損傷することもあります。

雷が電柱に落ちた場合、電線を伝って家にも流れ込み
機械が故障する恐れや

このため、近くで雷が鳴り始めたら、電源プラグや通信ケーブルを抜いてください。また雷サージ防止機能のついたOAタップなどを取り付けることにより電子機器の損傷を防ぐこともできます。

プラグなどに触れていると感電する恐れがあるため、近くで雷が鳴り始めたら電源プラグや通信ケーブルを抜いてください
雷サージ防止機能のついたOAタップなどもあります

台風の影響

台風などの強風で飛ばされたトタンなどで電線が切れたり、大雨の影響で発生した土砂崩れによって電柱が倒れ、電線が切れたりすると停電が発生します。

台風の時は、飛来物により電線が切れることがあります
大雨による土砂崩れにより電柱が流されることがあります

また、海に近い地域では、塩分を含んだ強い潮風が設備に吹き付けます。この塩分が電気を安全に使用するための「碍子(がいし)」に付着することで、火花が発生することがあります。

海の近くにある鉄塔や電柱では、碍子(がいし)や電線部分に塩分が付着し火花が散る恐れがあります

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