電圧フリッカについて
電圧フリッカに関するよくあるご質問
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電圧フリッカとはどのような現象か
電圧フリッカとは、電線路の電圧が繰返し変化することで、照明のチラつきなどを引き起こす現象です。
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電圧フリッカが発生する原因は何か
電圧フリッカの主な原因は、一部の太陽光発電用パワーコンディショナ(以下、PCS)に備えられている、電線路が停電した際に発電機を電線路から切り離す保護機能の設定によるもので、同一の地域に太陽光発電設備などが大量に接続されたことにより、PCSに備えられている停電を検出する保護機能が過敏に動作することで発生しているものです。
また、アーク炉(電気エネルギーを利用した溶解炉)・溶接機など、電気の使用量が急激かつ頻繁に変化する設備が使用されている場合に電圧フリッカが発生することもあります。 -
PCSとは何か。
PCSとは、太陽光パネルで発生した直流電力を電線路に流れている交流電力に変換する機能と、太陽光パネルを電力系統に接続するための保護機能を持った装置のことです。
発電事業者さまの設備の一部であるPCSは、電線路に接続するために必要な保護機能を有しており、電線路側の停電や発電設備の故障を検出し、電線路から太陽光発電設備などを切り離すことで、「感電事故の防止」など安全を確保します。 -
太陽光発電設備やPCSに問題があるのか
電圧フリッカは、同一の地域に太陽光発電設備などが大量に接続されたことにより、PCSに備えられている停電を検出する保護機能の設定が、過敏に動作しているものであり、太陽光発電設備やPCSそのものに問題はありません。
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特定のメーカー製のPCSが原因ではないのか
電圧フリッカの発生は、太陽光発電用PCSが同一地域に集中して、かつ大量に接続していることが原因であり、特定のメーカーさまのPCSだけが原因ではありません。
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電圧フリッカの発生により、お客さまにどのような影響があるのか
電圧フリッカが発生すると、照明のチラつきなどが発生します。
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照明のチラつきは、白熱球、蛍光灯、LEDを問わず発生するのか
白熱球、蛍光灯、LEDを問わずに、電圧フリッカが発生すると、照明のチラつきが発生します。
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電圧フリッカを防止するためにどのような対策を取っているのか
電力系統側での対策が困難であるため、太陽光発電事業者さまに、原因となっているPCS保護機能の設定変更を依頼しております。
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誰がPCSの設定変更を実施するのか
発電事業者さまのご負担で、PCSの設定変更をお願いします。
設定変更の詳細などは、PCSを設置された販売店や施工店・PCSメーカーなどにご相談いただきますようお願いします。
(「発電設備系統連系サービス要綱」および「託送供給等約款」などでは、発電事業者さまの発電設備が原因により、他のお客さまの電気の使用などに影響を及ぼす場合は、発電事業者さまの負担で対策することが求められております)
なお、この設定変更により感電や停電などの心配はありません。 -
PCSの設定変更をおこなえば、電圧フリッカは発生しないのか
PCSの設定変更により電圧変動を低減できるため、電圧フリッカ発生の抑制に効果的と考えています。ただし、太陽光発電の連系量や出力の増加、または電気の使用量の減少度合によっては、PCSの設定変更をおこなったとしても、電圧フリッカの発生が避けられない可能性があります。
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電圧フリッカはいつまで発生するのか
これまでの実績から、太陽光発電の出力が多く、電気の使用量が少ないほど電圧フリッカが発生する可能性が高まると考えておりますが、現時点で明確にお答えすることはできません。
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電圧フリッカが発生しているときには、どのように対応すれば良いのか
照明のチラつきが発生しますが、安全上の問題はないため、電圧フリッカが収まるまでお待ちいただくか、照明の電源を切るなどのご対応をお願いします。電圧フリッカ発生により、ご心配な事項などがございましたら、最寄りの支社または営業所にご相談ください。
支社・営業所・サービスステーション -
電圧フリッカの発生は中部電力パワーグリッド株式会社の責任ではないのか。
電圧フリッカ発生は、気象条件や電気の使用状況、保護機能の設定などによって発生の有無や頻度などが左右されるものであり、また、系統に影響を与えているPCSを特定することが不可能であることから、当社で電圧フリッカ事象の発生を具体的に予見し、電線路で有効な対策を講じることが極めて困難です。したがって、今回の事象は、当社の責めに帰すべき事由によるものではなくやむをえない事情であるため、当社は法的責任を負わないものと考えております。
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安全面・保安面の問題や停電は発生しないのですか?
電圧フリッカ現象は、電力品質の問題であり、感電や停電など安全面・保安面の問題はありません。
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広域的に電圧フリッカが発生することを事前に予測し、お知らせするなどの対応が必要ではないのですか?
これまでの実績により、太陽光発電の出力が多く、電気の使用量が少ない時期に電圧フリッカが発生することが想定されます。
しかし、現時点で電圧フリッカ事象の発生を具体的に予見することは極めて困難です。