電圧フリッカとは
電圧フリッカとは、電線路の電圧が上昇、低下を繰り返す現象です。
その結果、ご家庭などの照明が明るくなったり暗くなったりを繰り返すといった事象が発生します。
電圧フリッカの発生原因
電圧フリッカは、電力を大量に使用する機器(電気炉など)が原因で局所的に生じる場合があるほか、太陽光発電用パワーコンディショナ(以下、PCS)が原因で広域的に生じる場合もあります。
太陽光発電用PCSの設定に起因する電圧フリッカ
- 近年では、電線路に接続する太陽光発電設備が急激に増加しています。
- 太陽光発電設備を電線路に接続するには、電線路で異常が発生した場合に発電設備を電線路から切り離し安全を確保する保護機能が必要であり、その異常を検出するために、PCSが無効電力(注)を電線路に注入します。
近年発生している電圧フリッカは、その保護機能が過敏に動作することが主な発生原因となっています。 - ご家庭のパワーコンディショナの異常ではございません。
- 太陽光発電が多くなる日中(10時~14時ごろ)に発生しやすくなります。
特に、電気の使用量が少ない春秋に発生しやすい傾向があります。
(注)無効電力とは、交流の電気を送る際に、電圧を調整するために必要となる電力です。
この無効電力が大きくなったり小さくなったりすることで電圧が高くなったり低くなったりします。
(参考)太陽光発電用パワーコンディショナ(PCS)の機能について
- PCSは太陽光パネルで発電した直流電力を交流電力に変換する機能を持っています。
- 停電などの異常を検出したとき、安全のため太陽光発電設備を電線路から切り離す機能も持っています。