「電磁界」とは、電界と磁界を合わせて言ったものです。「電界」+「磁界」が電磁界です。「電磁界」は、私たちのごく身近にもあります。例えば地球は大きな磁石ですし、大地と雲は大きな電池とも考えられます。このように、自然界にもごく普通に存在します。
「電界」とは
プラスチックの下敷きをセーターなどでこすって頭の上にかざすと髪が逆立ちます。「電界」とは、このような力を生じさせるような状態のことです。電気的には、「+」と「-」の電気があると、この間に電圧が生じ「電界」が発生します。
セーターを脱ぐときパチパチと音がして放電しますが、これも静電気の「電界」によるものです。
「電界」の強さは、電圧が大きくなると大きくなりますが、電圧がかかっているものから離れれば小さくなります。
電気スタンドのコードの電源プラグをコンセントに差し込むと、スイッチを切っていてもコードのまわりには「電界」が生じます。
「磁界」とは
電磁石などの上にプラスチックの下敷きを置き、その上に鉄粉をまくとN極とS極の間を結ぶいくつかの筋ができます。「磁界」とは、このような力を生じさせるような状態のことです。電気的には、電流が流れるとまわりに磁界が発生します。
地球も大きな磁石ですから、私たちはこの地磁気という「磁界」のなかで毎日暮らしています。
「磁界」の強さは、電流が大きくなると大きくなりますが、電流が流れているものから離れれば小さくなります。
電気スタンドのスイッチを入れるとコードに電流が流れます。このときコードのまわりには「磁界」が生じます。