お客さま向け

進相用コンデンサ開放のお願いについて

近年、当社の電力系統において、主に休日・夜間に進み無効電力が過剰となり適正電圧の維持が困難な状況にあります。つきましては、高圧、特別高圧で電気をご使用されているお客さまに以下のご対応をお願いする場合があります。

お客さま受電設備の確認および進相用コンデンサ開放に関するお願い

  • お客さまの受電設備に設置・接続されている進相用コンデンサ(以下、SC)の「容量」、「台数」を確認させてください。
  • SC容量が「高圧受電設備規程(JEAC8011)」で定められている条件などより過剰な容量であった場合、過剰な容量のSCの切離し(以下、SC開放)可否を検討させていただくため、ご協力をお願いいたします。

よくあるお問い合わせ

  • SC開放することにより電気料金の力率割引が減額されることはないか(保障してくれるのか)。

    SC開放に応諾いただく場合の料金算定上の力率については、過去実績に基づき、あらかじめお客さまとの協議(協定)により定めさせていただきたいと考えております。
    なお、協議(協定)結果の証として、覚書の作成・交換を予定しております。

  • SC開放依頼に応じる場合、それに伴って発生する費用(電気主任技術者の出向費用等)は中部電力パワーグリッドが負担してくれるのか。

    系統運用者・利用者全体で電力系統の電圧を適正に維持していくために、お客さまのご協力のもとSC開放をお願いするものです。そのため、お客さまの設備であるSCの開放についてはお客さまのご負担での対応をお願いいたします。

  • SC開放はいつまで継続すれば良いのか。

    SC開放をご依頼させていただくお客さまを含む周辺地域のお客さま受電設備の形態や電気の使用形態に大きな変化がなければ、SC常時開放を継続していただくこととなります。
    ただし、大きな状況変化があった場合にはSC投入をお願いさせていただく場合があります。

  • SCを長期間開放するように求められる場合、設備更新時にはSCを有しない受電設備としても問題ないか。また、その場合、協議(協定)した力率割引を継続適用してくれるのか。

    送配電系統の状況変化などに応じ将来も含めてお客さま構内の力率を適正(遅れ85~100%)に維持していただきたいと考えております。設備更新をご検討される場合、「進相用コンデンサ容量・台数の適正化・自動力率調整装置の設置に関するお願いについて」をご確認いただきますようお願いいたします。

  • SC開放することで、自社に何かメリットはあるのか。逆に自社設備への悪影響などは無いのか。

    SC開放によりお客さま構内の電圧上昇を防ぐことにもなりますので、機器寿命の影響緩和などが期待されます。なお、お客さま設備に悪影響が無い範囲でご協力をお願いさせていただきます。

  • そもそもSCとは何か。どのような機能を有しているのか教えて欲しい。

    SCは適正電圧維持に関し重要な役割を担っています。(図1・図2参照)
    一方で過剰な容量のSCが設置された場合、必要以上に電力系統の電圧が上昇し、適正範囲を逸脱してしまうことがあります。(図3参照)

    電力系統の電圧が必要以上に上昇すると以下の影響が懸念されます。

    • お客さま機器の損傷・寿命低下の恐れ
    • 過電圧保護リレー動作による停電の恐れ
    • 他のお客さまへ同様の影響が及ぶ恐れ
    図1 SC未設置の場合
    図1 SC未設置の場合
    図2 適正な容量のSCが設置されている場合
    図2 適正な容量のSCが設置されている場合
    図3 過剰な容量のSCが設置されている場合
    図3 過剰な容量のSCが設置されている場合

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