注文住宅や分譲住宅、マンション、商業施設などの建築・販売、リフォーム・リノベーション、不動産賃貸、土地開発事業と幅広く手掛ける「株式会社協和コーポレーション」。建設現場の防犯対策を強化するため、らくモニCameraトレイルカメラ(白色LEDモデル)を導入いただいています。実際に使ってみたら防犯以外にもメリットを感じていただけたということで、デモ機のお試し時の感想や導入後の効果などについて、担当者の方にお話を伺いました。(2025年2月20日取材)
株式会社協和コーポレーション
特建建設部 特建施工1課 課長 三尾 崇隼さん
三尾さん:建設現場の防犯対策強化が目的でした。私が所属する特建施工1課は新築マンションの建設現場の施工管理業務を行う部署なのですが、現場監督を務める現場で盗難被害が何度か発生し、防犯対策の強化が急がれました。その時に盗まれたのは工具や職人さんたちの私物などです。当然ながら作業終了後は施錠を厳重にしていましたし、資材や工具も片付けたり、持ち帰ったりするよう気をつけていましたが、それでも盗難被害が出てしまいました。おそらく現場が無人になる夜間だけでなく、日中も窃盗犯に侵入されていたのだと思います。マンション建設の場合、規模が大きい現場になると職人さんの人数も増え、出入りも頻繁になります。もし日中に不審者が侵入したとしても気付きにくくなりますから、大規模な現場ほど防犯対策を入念に行うべきです。被害に遭った建設現場も窃盗犯が再び来る可能性が高く、いち早く新たな対策を講じる必要がありました。そこでまず、他の現場でどんな防災対策をしているのかを同僚に聞いて回りました。すると、最も多かったのが防犯カメラの導入だったんです。カメラの種類は現場監督ごとでさまざまだったので、私も防犯カメラの情報をかき集めました。
三尾さん:最初は、動画撮影かセンサー式で写真撮影ができる防犯カメラを想定していました。それと電池駆動で電気工事が不要なもの、窃盗犯相手に抑止効果のあるものを条件にして、カメラの情報を集めましたね。調べてみると、条件に合っていても撮影データをSDカードに保存するタイプがほとんどで、その都度データを回収しなければならないのが面倒だなと感じていました。それに情報だけでは現場に即しているのか判断ができず、実際にカメラを試せたらいいのにとも思っていました。ちょうどその頃、上司から中部電力パワーグリッドさんのチラシを見せてもらったんです。建設業界向けのらくモニCameraのお知らせだったのですが、探していた条件にピッタリ合うカメラが掲載されていた上に他の2種類のカメラも気になったので、それぞれの特徴などを詳しく知りたいと思ってすぐに問い合わせました。
三尾さん:中部電力パワーグリッドさんに建設現場事務所に来ていただいたのが、問い合わせしてまもなくの2023年10月下旬。チラシに掲載されていた3種類のカメラについて、特徴から操作方法、活用事例まで丁寧に説明してもらいました。特に私が気になっていたトレイルカメラとウェアラブルカメラは、実物を触らせてもらいながらどんな風に写るか、スマートフォンのアプリ画面でどのように確認できるかなどを実演していただきました。現場に適しているのはどのカメラなのか、まだ迷っている段階でしたので、ここまでしていただけたのはとてもありがたかったですね。おかげさまで、現場でどのように使うと効果的なのかが明確にイメージできたと思います。いろいろとお話を聞いて、夜間に自動フラッシュ撮影ができる白色LEDモデルのトレイルカメラが現場に適していると確信しました。他社製品のスペックと比較して高解像度でしたし、動体検知機能もあってアプリも使いやすい。さまざまな点を考慮すると、らくモニCameraが最もバランスが取れていると感じました。しかも面倒なSDカードタイプではなく、クラウドに自動保存されるところも魅力でしたね。私が情報を集めたトレイルカメラの中で、クラウドタイプかつ通信回線とセットになったサービスはらくモニCameraだけだったと思います。
三尾さん:初回のご訪問から2週間後には、盗難被害にあった現場にデモ機を設置していただきました。設置場所は私の方で考えてはいたものの、「ここに設置するとこのような写真が見られます」などと何カ所か試しながら提案してくださったのは助かりました。アプリで実際の写真を見ながら、もう少し引いた画で全体を写すか、アップの画の方がいいかを相談できましたし、「人の手が届かないところに設置した方がいいので、この高さまで上げてはどうでしょうか」とか「この辺りなら、後で場所の変更もしやすいですよ」など、自分が気付けなかったところまで親身になって提案してくださいました。現場の進捗状況によって設置場所を変更すべき場合も出てくるので、付け替えのことまでしっかり考えてくださったんですよね。
付属ベルトを用いて、現場にあるポールへ
トレイルカメラを設置
こうしたやりとりで、中部電力パワーグリッドさんなら信頼してお任せできるなと感じました。また、スマートフォンのアプリについても試行用のIDとパスワードを使ってログインし、カメラの画像をこまめにチェックさせていただきました。導入目的は防犯対策でしたが、使ってみると現場の定点カメラとしても利用できるなということに気付きました。私が現場から離れたところにいる時の現場確認にちょうどよかったんです。大雨や降雪など天候が心配な時にも便利でしたね。どこにいても、アプリでカメラを起動すれば現場の状況をすぐに確認できるので。デモ機をしばらく使わせてもらったことでいろいろなメリットが分かり、「これは使える!」と納得できたので申し込み手続きへと進みました。年末に申し込んで年明けには納品・設置完了とあっという間でびっくりしました。納品までの間もデモ機をそのまま使わせていただき、何から何までお世話になって本当に感謝しています。
アプリを用いて現場の様子を確認
三尾さん:設定済みのカメラをそのままデモ機と交換する形だったので、こちらの作業はほとんどなくスムーズでしたね。トレイルカメラは付け替えが容易なので、現場が終われば、また次の現場へ設置。使い勝手のよさは抜群です。工事が進んで現場の資材が増えてくる段階が狙われやすいため、その時期はいつも以上に気を遣いながらアプリで画像をチェックしています。現場の作業終了後は2時間ごとのスケジュール撮影に設定しているのと、動体検知時も自動撮影されて通知が届くので安心ですね。カメラが加わったことで、現場の職人さんたちも作業により集中できていると思います。
元々は電池駆動のカメラを条件に探していましたが、今は仮設の電源の近くでACアダプタをつなげて使用することが多いです。使い勝手としては、最初の頃はアプリのログイン時に少し手間取ったり、遠隔操作時に見慣れないワードが出て迷ったりすることがあったのですが、それ以外に気になる点はないですね。基本、直感的に操作できるので、技術的なサポートをお願いすることはなかったです。また、お試しの時と同様に遠隔での現場確認にも重宝しています。例えば、現場の施錠を職人さんに依頼した際、職人さんから完了連絡をもらってから私の方でもカメラを起動して施錠状態を確認しています。ダブルチェックができるので、万が一の閉め忘れを確実に防止できます。その他にも雪の心配がある朝は、まず自宅で現場の状況を確認してから出かけています。
三尾さん:導入から盗難被害は出ていませんが、らくモニCameraが被害を防いだ事例が1件ありました。ある日、現場の職人さんから「剥き出しで置いたはずの廃棄予定の電線がなぜか袋に入っている」と報告を受けてカメラを確認したら、電線を袋に入れて運び出そうとしている窃盗犯の様子が写っていたんです。確か、夜中の0時ごろだったと思います。暗闇の中、カメラが人物を検知して自動フラッシュ撮影し、それに驚いた窃盗犯が運び出そうとした物を置いて逃げて行く姿が写っていました。フラッシュの威嚇効果は絶大でしたね。残念ながらカメラのSDカードは抜かれてしまったのですが、クラウド上にデータが保存されていたので証拠はバッチリ残っていました。そして、窃盗犯の様子が記録されたデータは警察に提出。カメラのおかげで迅速な対応につながりました。事件後すぐに中部電力パワーグリッドさんに報告・相談したところ、すぐに新しいSDカードを持って駆けつけてくださったのも心強かったです。まさかの出来事でしたが、自動フラッシュ機能の抑止力を実証できました。
実際に犯人を捉えた画像
三尾さん:そうですね、動画が見られるとさらに便利かなと感じています。導入前に動画が撮影できるカメラも検討したのですが、そうなると金額も当然上がりますから予算的に厳しくて。今使っているトレイルカメラでも、静止画のコマ送りの間隔をもっと短くすると使いやすくなるとアドバイスいただいたので私の方で工夫はできると思っています。ですから、費用対効果としては今のカメラで充分満足していますね。私自身、確かな効果を実感したので、同じく現場監督を務める同僚にもらくモニCameraを勧めています。基本的にそれぞれの現場監督が防犯対策を決める形なので、市販のカメラや電気業者の方が持参したカメラなど現場ごとにバラバラなんです。現在、私の現場以外に2現場でらくモニCameraを導入し始めました。私としては、課内でもっとらくモニCameraの魅力を広めていきたいですね。社内の利用台数が今後も増える可能性はあると思います。