再生可能エネルギー発電事業などを手掛ける「ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社」。発電所のケーブル盗難被害に悩まされていたことから、防犯対策としてらくモニCameraトレイルカメラ(白色LEDモデル)、ネットワークカメラ(PTZ・屋外固定)を導入していただきました。導入後から現在まで盗難被害ゼロを継続中で、安全な現場を保っていらっしゃいます。カメラ導入のきっかけや実感したメリットなどについて、担当者の方にお話を伺いました。(2024年10月18日取材)
ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社
金森 仁典さん
金森さん:実は2023年に当社のB発電所でケーブルの盗難が発生し、その対策に頭を悩ませていました。被害があった発電所に窃盗犯が再来するという情報もあったので、とにかく早急な対策が求められたのです。そこであらゆる防犯対策の情報を集めて社内で検討し、最終的にらくモニCameraに着目しました。
金森さん:WEB検索をはじめ、太陽光発電協会の勉強会の場で防犯コンサルタントの方を紹介いただいたり、関連セミナーに参加したりと多方面から情報を集める中で、カメラが最も有効ではないかと感じました。窃盗犯の侵入ルートを想定した場合、電源がない場所にもカメラが必要だと思い、「抑止効果が期待できる電池駆動のカメラ」を条件にいろいろと探しました。ところが防犯カメラはたくさんあっても、通信回線とクラウドサービスが伴っていなかったんです。そうした中、私たちのニーズと合致していたのが中部電力パワーグリッドさんのソリューションでした。ソリューション(らくモニCamera)を知ったきっかけは、メールのバナー広告でしたね。発電所の電源を供給していただいているのでお知らせにいつも目を通すのですが、その中にらくモニの宣伝を見つけてすぐにホームページを拝見しました。そこで、自社内で配電線や変電所の設備工事において遠隔で現場管理をする用途のカメラを他社向けにも提供していると知り、その考え方にまず共感しました。説得力がありますし、信用できると。
金森さん:例えば、「このタイプのトレイルカメラとネットワークカメラの組み合わせで目的が達成できるのではないでしょうか」、「防犯対策ならこういう配置がいいと思います」など私たちに寄り添った提案をいただいたのは、中部電力パワーグリッドさんだけでした。複数の防犯コンサルティング会社にも相談したのですが、ソリューションの提案はしていただけても、我々のニーズを汲み取った提案はなかったんです。また、防犯カメラメーカーも、物は販売してくれても設計までは手掛けてくれません。最終的に、LEDライトで威嚇し侵入を抑止・検知する「トレイルカメラ」を侵入路付近に設置し、俯瞰監視が必要な箇所や、侵入後の動態を検知・状況把握するために「PTZカメラ」を設置する組み合わせを提案いただきました。広大な敷地をカバーするための適切なコストと効果についてもシミュレーションしていただきました。そこまでやっていただけるというのも稀なケースですよね。痒い所に手が届くサービスだと思います。
金森さん:防犯カメラメーカーですと、私たちの困りごとを親身に聞くというより販売の方に重きを置いている印象を受けたんですよね。メーカーは物を売ることが最終目的なので当然ですが、違和感がありました。一方で中部電力パワーグリッドさんは私たちと同じ目標、同じ目線で話してくださっているのを感じました。発電所の敷地のレイアウトを提供したら「ここにこのカメラを○○台取り付けるといいのではないでしょうか」など、具体的かつ手厚いソリューション提案をしてくださったんです。設計の考え方やドラフトを作っていただいたので、社内の決裁者に承認を得る際も少し手直しをするだけで問題なく、話がすぐにまとまりました。また、らくモニCameraはニーズに合致した設定をパッケージングしていただけて、納品時にはすべて設定済みだったので至れり尽くせりでした。
金森さん:配慮が行き届いているところと、あとはスピード感、コスト感ですね。一般的に、導入にあたってはカメラシステムの知識やIT系の人材が必要になると思いますが、人材を用意するとなれば私たちはお手上げ状態。窃盗犯は待ってくれませんから、時間も余裕もありませんでした。そういう意味で、中部電力パワーグリッドさんにお願いすることで全てがスピーディーに進みました。また、導入前にデモ機で試させていただいたのですが、画質も充分ですし、短時間の動画撮影ができる点もよかったです。設置しやすいのはもちろん、カメラの使い方も迷うことがなく、設定や撮影データの管理なども操作しやすかったです。また、抑止効果の高い、夜間自動フラッシュ撮影も探し求めていた機能でした。
金森さん:設置のしやすさのおかげで、スピードは非常に早かったです。トレイルカメラは電源不要ですし、通信はSIM内蔵で携帯回線を利用するのでネットワークの準備が不要です。また、クラウドサービスであるため、サーバーを立てる必要がないですから、自分たちでも驚くほどスピーディーでした。発注後2週間ほどで設定済みの製品が届きましたし、同封されている施工業者向けの取扱説明書なども丁寧で分かりやすくまとめられていて、導入する際の施工業者さんへの説明も私たちがする必要がないくらいスムーズでした。メーカーから購入すると納品までに5〜6カ月かかると聞いていましたし、固定カメラはセッティングが大変なイメージがあったのですが、らくモニCameraは短納期で私たちに専門知識がなくても設置できて助かりました。
金森さん:はい。現在、B発電所では窃盗犯の侵入ルートを想定し、カメラを設置しています。これも中部電力パワーグリッドさんから侵入ルートと、それをカバーするのに適切なカメラを予算や効果を踏まえてシミュレーション上で提案していただきました。侵入口付近はトレイルカメラ(白色LEDモデル)を設置してLEDライトで威嚇、侵入後の把握のためにトレイルカメラとネットワークカメラ(PTZ)の2種を組み合わせています。当初は動画での記録が最適だと思いましたが、そうなると電源コードの引き回し等が発生します。その手間を考えると必ずしも動画である必要はないし、常時監視もしないですから。人や物が動いた時だけセンサーで検知し、短時間動画が撮影できれば目的を果たせるよねと社内で話し合い、提案いただいたカメラと設置場所に決定しました。最初に導入したA発電所で満足いく結果が出たので、その後、他の発電所にも展開することになり、トレイルカメラ35台、PTZカメラ1台、屋外固定カメラ4台を追加して会社全体で合計40台を設置している状況です。
金森さん:遠隔で高画質でスムーズに現場を確認でき、管理が楽なことが最大のメリットですね。これまでも発電所の統合監視システムはあり、そのシステムと従来型の監視カメラが連動していたのですが、データ容量の関係上、見られるのは静止画のみでした。しかもローカルサーバーを立てて監視カメラを運用していたのでデータ容量が膨大となり、データを圧縮するため画質がよくないんです。それに会社のセキュリティの問題で、監視システムのソフトウェアで画像を見る際は、閲覧するパソコンごとにシステム部へアクセス許可を取るなど手間を生じておりました。
金森さん:そうですね。中部電力パワーグリッドさんに提供していただいているシステムでは複数のカメラを一つの画面で見られますし、ブラウザ式なのでブラウザ閲覧のURLをシステム部に申請するだけでOKです。この点も大きなメリットでした。
ネットワークカメラ(PTZ)映像
ネットワークカメラ(固定)映像
トレイルカメラ(白色LEDタイプ)画像
金森さん:おかげさまで、らくモニCamera導入後は盗難が起きていません。定量的な評価は難しいですが、らくモニCameraが抑止力の一つになったと強く実感しています。現状で大変満足しています。