CONSTRUCTION
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超高圧
地下ケーブル改修

~大都市の明かりを支える
地中線技術~

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大電力を消費する中部経済の中心地、名古屋。発電所で作られた電気は、都心部付近で架空送電(鉄塔・電線)から地中送電(洞道・ケーブル)に切替わり、電力供給されています。
都心の地下をつなぎ、大容量の電気を送電する大規模な地中送電線の改修工事を解説します。

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    中部電力パワーグリッドの地中線設備は全てCVケーブルへ

    超高圧地中送電用ケーブルの一部に、絶縁油を内部に封入することで、高い絶縁性を確保したOF(Oil Filled)ケーブルを活用してきました。

    OFケーブルは優れた耐久性を持ち、適切なメンテナンスのもとで長期間使用できる設備ですが、国内メーカの製造中止により、将来的に故障復旧が困難になると想定されています。そこで、同じ規模で更に大容量の送電ができ、絶縁油を使用せず、油タンク等の付帯設備が不要なCVケーブルに張替えを行います。

    輸送や布設方法まで見込んだ技術検討

    総延長約30kmとなる長距離送電ケーブルの改修工事。ケーブル同士をつなぐ接続点を減らすことが、工期短縮や費用削減につながります。そのため、工程、工法、運搬ルートなど最も効率的に作業できるよう技術検討を重ね、1本のケーブル長さが通常の2~3倍に特注した長尺ケーブルを使用しています。

    製造工場から船で海上輸送した後、橋梁の重量制限などを考慮した運搬経路で大型トレーラーにて夜間陸上輸送を行います。

    狭い敷地内でケーブルを引出す、トラバース工法の採用

    布設基地に到着したトレーラーは、積載された大型ドラムから、ケーブルに傷をつけないよう丁寧に引き出します。

    安全と品質する確保するため、ケーブルの引き出し角度を一定に保つためドラムを回転させながら、トレーラーを前後移動するトラバース工法を採用。ケーブル挙動も管理・監視しながら、施工管理しています。

    洞道内はローラ布設、ケーブル固定はフリースネーク方式を採用

    洞道内には非常に多くの搬送用ローラが設置され、全ての機材を一括制御、速度管理しながら所定位置まで布設しています。
    到達したケーブルは、通電時の温度上昇の影響による熱伸縮を吸収するため、スネークと呼ばれる蛇行形状となるよう、決められた管理寸法で固定します。

    ケーブルは1m当たり約40kgととても太く・重く・硬いことに加え、洞道内は非常に狭いことから、大掛かりな機械設備の導入は難しくスネーク形成作業は全て人力で実施しています。
    非常に重労働であったことから、管理寸法を大幅に拡大した「フリースネーク方式」を採用しています。フリースネーク方式は、当社社員が通電時のケーブル挙動特性を考慮し、管理範囲を拡大しても自然にスネーク形状を維持できる管理値を研究・開発した新工法で、現場作業の負担軽減や施工性の向上を実現しています。
    今回採用した「フリースネーク方式」は、従来工法の固定概念をあえて見直した独創性が認められ、第73回電気科学技術奨励賞を受賞することができました。

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